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少年は想い、少年は歩きだす

今回は少年の葛藤ものです。ちょびっとだけ成長するエリオです。そして司書長が・・・・・




     ↓                          ↓




「男女間に友情という言葉は存在しない」



そういった言葉を聞いたことがある



別にその言葉に賛同するわけじゃない



だけど―――――友情と愛情は同時には成立はしない



ならば―――――今の僕は―――――






        ~機動六課 食堂~


「・・・・・・はあ・・・・・・」
「?どうしたのよ、エリオ」
「なんか最近溜息ばっかついてるよね」
「あ・・・・ティアさんにスバルさん・・・・いつからそこに?」
「ついさっきよ。なんか見覚えのある赤髪がみえたと思ったら・・・・・食事に一つも手つけないでなにしてんのよ、あんたは」
「おなか痛いの?」
「いえ・・・・・そういうわけでは・・・・」
「あっ・・・・みなさん、こんな所でなにしてるんですか?」
「キャロ」
「あっ、おはよー!・・・ってもうお昼か」
「・・・・や、やあキャロ。それにフリードも」
「みなさんで食事ですか?それなら私も食べよっかな」
「あっ、いいね~~久々にみんなで食べよー!」
「そうね・・・・じゃあ注文しに行きましょ。エリオは何か追加する?」
「あっ大丈夫です」
「そう、じゃ買ってくるわ」
「エリオ君先に食べ終わっちゃだめだよー?」
「あはは・・・・・・はあ・・・・・」


――――いつからだろう、彼女の顔をまともに見れなくなったのは



――――いつからだろう、自分から声をかけれなくなったのは



――――いつからだろう、彼女と二人でいるのが不安になったのは



――――いつからだろう、こんなに弱くなったのは・・・・




           ~無限書庫  入口~

「・・・・・やっぱりここに来ちゃったな・・・・でも・・・ヴァイスさんやグリフィスさんにはこんなこと相談できないし・・・・」
「あれ?エリオ?」
「っ!?ユっユーノさん・・・!?いつのまに後ろに!?」
「いやあ、ついさっきまで休憩室で休んでてね。書庫に戻ろうとしたら見覚えのある赤髪が見えたから」
「(なんかデジャブ・・・・・)」
「それで何か書庫に用なのかな?資料請求?」
「・・・・・・あの・・・・・」




        

          ~無限書庫 司書長室~

「まあ座って、今紅茶いれるから」
「あっ・・・・その・・・・どうぞお構いなくといいますか・・・・」
「まあまあ、硬いこと言わずに。・・・・それで・・・・・今回はどんな相談なのかな?確か前回は魔力集結の応用法だっけ?」
「あっ・・・・はい、その節では大変お世話になりました・・・・。それで・・・・相談なんですけど・・・・」
「ん?」




「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・あの・・・・」
「うん・・・・・・まあ・・・・・だいたいわかったよ」
「それで・・・・その・・・・・」
「恋・・・・とまではいかなくとも、意識はしてるんだね?」
「・・・・・はい・・・・・」
「・・・・・まあ、同世代の男女同士が一緒にいたら自然とそうなるよね。エリオは10歳だっけ?」
「はい」
「・・・・・これから思春期ってとこかな・・・・・」
「あの・・・・」
「うん?」
「僕は・・・・どうしたらいいんでしょうか・・・・もっともっと強くならなくちゃいけないのに、こんな・・・・それに・・・訓練でも・・・・最近ミスが目立って・・・・」
「・・・・・・」
「駄目なんです・・・・このままじゃ・・・・・それで・・・・・この感情をどうしたら抑えることができるのか・・・・それが知りたくて・・・・・」
「・・・・・エリオは・・・・どうしたいの?」
「僕は・・・・強くならなくちゃいけないんです。二度と・・・・僕のような子を生みださない為にも。だから・・・・今は・・・・こんな感情・・・・・」
「・・・・・少し・・・・お話させてもらっていいかな?」
「?」
「あるところに・・・・一人の少年がいました」
「はあ・・・・・」
「少年には力がありませんでした。しかし、少年には守りたい人がたくさんいました。だけど力のない少年はどうすることもできません。ただ指をくわえて見ているだけしかできませんでした」
「・・・・・・」
「少年は必死に祈りました。大切な人達がいつも無事であるように。そして微力ながらもサポートし続けました。・・・・そうしているうちに・・・・・時は流れ、少年は成長し、あいかわらずも毎日のように大切な人達をサポートし続けています」
「それって・・・・」
「・・・・・ま、結局僕のことなんだけどね、この話」
「・・・・・」
「・・・・・しかし・・・・長い間祈り続けた彼の心は、いつのまにか枯れてしまっていました。およそ10年間、ただ祈ることしかしなかった彼は本当の気持ちの伝え方を忘れてしまいました」
「・・・・・ユーノさんは・・・・今だって僕の相談に乗ってくれてるじゃないですか!枯れてなんか」
「愛し方を忘れてしまったんだよ」
「愛・・・・・?」
「誰かを好きになって・・・・・求めて・・・・・その人を守りたいって気持ちが・・・・わからなくなったんだ」
「そんな・・・・こと・・・・」
「10代、つまり思春期のほとんどを本の世界で過ごしてしまった彼は、少年のまま大人になってしまったんだ。僕にはこんなことぐらいしかできないと自身に言い訳して、本当の気持ちから逃げてばかりいた。・・・・・・だけど・・・・本当に誰かを守るための力って、少年が考えていたものじゃないんだ」
「・・・・・・・」
「・・・エリオ・・・・確かに誰かを好きになったり、求められることってすごく不安なものかもしれない。だけど・・・・君は強い。失う怖さをしっているから。だから・・・・自分と向き合ってみてもいいと思う。迷うのもいいと思う。だけど・・・・その気持ちを忘れちゃだめだと思う」
「ユーノ・・・・さん」
「辛かったらさ、いつでも来なよ。くだらないことでもいい。真剣に思えることがあるのはきっとすばらしいことなんじゃないかな?」
「・・・・・・」



「・・・・・今日は・・・・ありがとうございました」
「うん」
「・・・・・それでは・・・・」
「じゃね、また来なよ」
「・・・・・・・」
「・・・・・?」
「まだ・・・・ユーノさんの心は枯れてないと思います!」
「・・・・・」
「きっと・・・・みんな失敗したらその分強くなれるんだと思います!だから・・・・きっとユーノさんももう一度やり直せると思います!だって・・・・こんなにもユーノさんはやさしいじゃないですか!!!」
「エリオ・・・」
「ユーノさんは偽善者なんかじゃないです!!みんなのこと本気で思ってるのくらい僕でもわかります!!だから・・・・今度は必ず誰かを好きになれます!!」
「・・・・・っ」
「ユーノさんを必要としている人は僕を含めて沢山います!!・・・・僕も・・・・一歩前に進みます!だからユーノさんも・・・・もう一度・・・・・っ!」
「・・・・・」
「はあ・・・・は・・・・それでは・・・・今度こそ失礼します!!今日はありがとうございました!!!」
「あっ」
「今言ったことは、ほんとですからーー!!」



「・・・・・ははっ・・・・・もう一度・・・・・ね。・・・・・・・・僕が・・・・・・」





        ~機動六課 廊下~

「はっ・・・・・は・・・・」
「・・・・・っ!?エッエリオ君!?どうしたの!?なにかすごい汗ばんでるけど・・・・!?」
「ああ・・・・・キっ・・・・キャロ・・・・・ちょっと・・・・叫んで・・・そっれから・・・走っ・・・て・・・・きたから・・・」
「え・・・えと・・・?」
「は・・・・ふう・・・・・。いや、大丈夫、なんでもないよ」
「そっそう?」
「うん、びっくりさせちゃってごめんね」
「うっうん、いきなり角を曲がったらエリオ君苦しそうだったから・・・・ほんとびっくりしたよ・・・」
「・・・・ねえ・・・・キャロ・・・」
「?なに?」
「・・・・明日の訓練、がんばろうね」
「っ、うん!・・・・よかった~、なんかエリオ君元気出たみたいで」
「え?」
「え?じゃないよ!最近エリオ君・・・・元気なかったし・・・・心配ごとでもあった・・・・?」
「・・・・ははっ!」
「え?え?」
「ううん、なんでもない!」
「なっなに?なんで今急に笑ったの?」
「なんでもないよ~」
「あっ、ねえ!ちょっとエリオ君!?」




―――――今はまだよくわからないけど・・・・



―――――きっといつか―――――



―――――この胸のモヤモヤも晴れると思う。



―――――だから―――――今は――――


「エリオ君~~!?」
「なんでもないってー!」
「・・・・ありゃ?あれってエリオ君とキャロだよね?」
「・・・・なに追いかけっこしてんのよ・・・・」



―――――この想いと一緒に―――――








        ~エピローグ~


「・・・・・ねえ、はやて」
「ん~?頼んだ本見つかったんか~?」
「・・・・・・僕は・・・・・なのはのことが好きだったのかな?」
「っぶ!?」
「・・・・・なに、そのリアクション」
「なっなななななななななにをいきなり・・・・!?」
「昔の僕は・・・・・どんな笑い方だったのかな・・・・」
「・・・・・なんや?急に昔のことでも思い出したんか?」
「ちょっとね・・・・・まだ・・・・僕でも自分の為に笑えるのかなって」
「・・・・・あは、ははははははははは!!!」
「・・・・・なんで笑うのさ」
「はははっ・・・!ごっごめんな、だってユーノ君いきなりへんなこと言うから・・・・」
「はあ・・・・・君に相談しようとした僕が間違いだったよ・・・・」
「ちょいちょい、別に馬鹿にしてるわけとちゃうで?」
「・・・・・じゃあなんで笑ったのさ?」
「だってユーノ君・・・・・うちの前ではたまにめっちゃええ顔で笑ってくれるやん。・・・・昔と変わらず」
「っ・・・・・そうだっけ?」
「そうやで。・・・・なんや?気づいてなかったんかいな?」
「・・・・・ふうん」
「おっ!?なんや?照れてんのか~?」
「うるさいな・・・・・はい!探してた本!これでしょ!?」
「なっはっは。顔赤いで~~?ユ~ノくん~?ひょっとしてうちに惚れてんのちゃうか~?・・・・な~んて」
「そうだよっていったら?」
「へっ?」
「・・・・・・・」
「・・・・え?あれ?ちょっ、なん」
「ふっ・・・・・ぷ、あはははははははは!焦りすぎだって!!」
「なっ、・・・・なんやそれー!?乙女の純情をもてあそぶなーーー!」
「あはははははははは!!」



―――――きっと・・・・・いつか・・・・・誰かを好きに――――――



                                             FIN








はい、ど~も。そんなわけでちょっと長めのssでした。・・・・ああ・・・・・・なんか中途半端に終わりましたね~、今度はちゃんとエリオとキャロが付き合うまでの話かけたらいいなあ・・・・・


コメ&拍手返
>さちりかさん
笑ってくれてありがとう(?)ございます!ちなみにわたしの頭の中のなのはさんは、いつもこんな感じです(マテ

>ミヤモト空士さん
拍手ありがとうございます!!私の書くなのはさん達はは少しまがってますが、お互い頑張りましょう!!!

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コメント

おぉー

これはいいエリキャロ!!
最近エリキャロに飢えていたのでものすごい衝撃です!
最後のユーノ君とはやてさんの絡みもいい味を出していて個人的に満腹なssでした^^

No title

はじめまして、みづつきと言いますー
ssあんまり読まないんですが、すごいですね!これほどとは!昔は自分も少し書いていたんだけどなー
また覗きにきますね

なんという青春

ブログへの訪問ありがとうございました。こちらからへのコメントははじめまして。
ユーノ君の語りがいい味出してますね。うーむ、素晴しいです。

あとコメ欄でのご連絡で申し訳ないですが、リンク貼らせていただきました。
今後も訪問させてもらいますね。
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