元司書長が幻想入り 第二話
出会わなければ、失うこともない。
――――ただ、自分だけの世界がそこにあるだけ。
これは、幸せを掴めなかった少年と、幻想郷の住民たちとの物語。
――――ただ、自分だけの世界がそこにあるだけ。
これは、幸せを掴めなかった少年と、幻想郷の住民たちとの物語。
――――綺麗だ。
ユーノが、対峙する少女に最初に感じたものは、それだった。
光に反射し輝く白銀の髪に、黒色の大きなリボン。そしてなにより、
「・・・・・刀・・・・?」
以前、なのはの実家の道場で見たことのある"刀"。それを、長いのと短いの、二本を両手に持って構える姿は、とても凛凛しく、とても美しかった。
「・・・・答える気は、ないのだな?」
「はい?」
「ならば、斬る」
「へ?」
そう言い、少女はグッ、と足に力を入れる。
「いや、ちょっ」
「問答無用!!」
シャッ!
「!!」
ものすごい跳躍。少女が地面を蹴った瞬間、一瞬で少女とユーノとの距離は縮まった。
「覚悟!!」
「っく!」
ガキィン!
「!?」
振り下ろされる刀二本を、ユーノはシールドで防ぐ。
「結界?おのれ・・・・妙な真似を・・・」
「・・・・な、なな・・・・」
いきなりの少女の攻撃に、防ぎながらも驚きを隠せないユーノ。
「桜観剣の一振りを防ぐとは見事。だが今のはあくまで様子見、だ。次は・・・」
少女の目つきが、変わる。
「殺す」
それは、憎しみを帯びたモノに似たモノで、
「・・・・・・」
そのような目つきを、ユーノは何度も見てきた。
「―――バインド」
キィン
「!?きゃっ」
少女が剣を構えなおした直後、ユーノはバインド魔法を展開し、少女の体は緑色の縄のようなもので拘束された。
「な・・・・なんだこれは!!?貴様、何をした!?」
「少し君の動きを止めさせてもらうだけさ。・・・・誤解を解く前に斬られちゃあどうしようもないからね」
「何・・・・・?」
ふう、とユーノは一呼吸し、
「ここが入っちゃいけない場所だったなら謝るよ。だけど、僕もいきなりここに立っていたもんだから・・・」
「・・・・何を言っている?」
「あ、僕の名前はユーノ。ユーノ・スクライアって言うんだ」
「・・・・・」
マイペースに喋るユーノを見て、力の抜ける少女。
「・・・・よくは分からないが・・・・・幽々子様に危害を加えにきたものでは・・・・ない・・・?」
「幽々子様・・・・・?」
「は?幽々子様を知らないのか?」
「はぁ・・・・まあ・・・・」
「・・・・人間?」
「一応」
「・・・・・誰?」
「ユーノ・スクライアです」
「いや、そうじゃなくて・・・・」
「あらら?」
ユーノと少女がお互いどうしたらいいか戸惑っていると、どこからか気の抜けた女の人の声が聞こえてきた。
「!!幽々子様!!」
「へ?」
ユーノと少女が声のする方を向くと、木でできた廊下に一人のピンク色の髪をした女の人が立っていた。
「妖夢、誰?そこにいる女の人は」
「いや・・・・これは、その・・・」
「女の人・・・・?」
ひょっとしてそれは僕だろうか、とユーノは首をかしげる。
「そして・・・・・なんで妖夢は捕まってるのかしら?」
「!?申し訳ありません・・・・・!このような弱そうな奴に捕まってしまうとは・・・・!」
「弱そうって・・・」
「ふぅん・・・・・」
しげしげと、ユーノを眺める女性。
「な、なにか?」
「いえ、とりあえず、あなたが妖夢を捕まえたなら、妖夢を離してあげてくれないかしら?」
「へ?・・・・まあ・・・・この女の子が僕に斬りかかってこないなら・・・・」
「あらら?妖夢、あなたこの女の人に斬りかかっていったの?」
「し、侵入者かと・・・・」
「も〜・・・・ダメじゃない、すぐ斬りかかっていくなんて」
「す、すみません!」
「・・・・・」
二人の会話を見て、この二人の力関係をなんとなく悟るユーノ。
「ごめんなさいね。いきなり殺されそうになって」
「い、いえ・・・・」
「・・・・ひょっとして・・・・」
「?」
「本当に悪いことしにここへ?」
「ち、違います!!僕も何が何やら・・・・」
「・・・・・ひょっとして、貴方」
「?」
「ここがどこだか分かる?」
「いえ・・・・それがさっぱりで・・・」
「ははあ・・・・なるほどねえ・・・・全く、紫ったら・・・・」
一人納得する幽々子と呼ばれた女性と、何かを悟った妖夢と呼ばれた女の子。
「幽々子様、ひょっとして・・・・」
「えぇ。・・・・おそらく・・・・連れてこられたんでしょうね」
そういい、幽々子は着ている着物のような青い服を翻し、
「ついていらっしゃい。説明してあげるわ」
どこからか扇子を取り出し、ユーノに言った。
「え・・・・?説明って・・・・?」
「おそらく・・・・あなたは連れてこられたの。別の世界から、ね」
「別の世界・・・・?」
「まあそこらへんも含めて全部説明してあげる。少し長くなるから、場所を変えましょ?」
「はあ・・・・」
扇子を口元にあてながら幽々子は、長い廊下を歩いて行く。
「あ、あの・・・・」
「?」
そのあとをユーノが追いかけようとすると、
「出来れば・・・・これ・・・・解いてほしいんですけど・・・」
妖夢が申し訳なさそうにユーノに言った。
「あ・・・・ごめん・・・・忘れてた・・・・」
「いえ・・・・私の方こそいきなり襲ってすみませんでした・・・・」
しゅんとなって謝る少女の目つきは、先ほどの好戦的なものではなく、可愛らしい女の子の目だった。
「あ・・・・いや、いきなり僕みたいな見たことのない人物がいたら・・・・」
「・・・・・い、いえ!私の方もしっかりと確認しないで・・・・」
ユーノと妖夢がお互いに謝りあっていると、
「ちょっと〜!早く〜!」
廊下の遠くから、幽々子の呼ぶ声が聞こえた。
「あ・・・・何か・・・・その・・・・」
「いきま・・・・しょう、か?」
「う、うん。このことは、お互いさまってことで」
「はい!」
笑顔で頷く少女を見て、
(・・・・・綺麗というか・・・・・可愛らしいなあ・・・)
第一印象で感じたものと違うものを少女に感じたユーノあった。
「あ、あの・・・」
「ん?」
「・・・・失礼ですが・・・・男の人、ですよね・・・?」
「・・・・そう、です」
〜続く
以下コメ返っす。
>キリルさん
甘くて切ない味なんでしょうねwフリージア達の世界にいるユーノ君は、現実世界のユーノ君とは違い幸せなクリスマスを送ってるでしょうw
>セブンウィンズさん
イブが誕生日なんですか!?・・・・色々と大変っすねw私のサイトではユーノ君ははやてに対して少し冷たいですからね〜wなかなかデレてくれませんw
ユーノが、対峙する少女に最初に感じたものは、それだった。
光に反射し輝く白銀の髪に、黒色の大きなリボン。そしてなにより、
「・・・・・刀・・・・?」
以前、なのはの実家の道場で見たことのある"刀"。それを、長いのと短いの、二本を両手に持って構える姿は、とても凛凛しく、とても美しかった。
「・・・・答える気は、ないのだな?」
「はい?」
「ならば、斬る」
「へ?」
そう言い、少女はグッ、と足に力を入れる。
「いや、ちょっ」
「問答無用!!」
シャッ!
「!!」
ものすごい跳躍。少女が地面を蹴った瞬間、一瞬で少女とユーノとの距離は縮まった。
「覚悟!!」
「っく!」
ガキィン!
「!?」
振り下ろされる刀二本を、ユーノはシールドで防ぐ。
「結界?おのれ・・・・妙な真似を・・・」
「・・・・な、なな・・・・」
いきなりの少女の攻撃に、防ぎながらも驚きを隠せないユーノ。
「桜観剣の一振りを防ぐとは見事。だが今のはあくまで様子見、だ。次は・・・」
少女の目つきが、変わる。
「殺す」
それは、憎しみを帯びたモノに似たモノで、
「・・・・・・」
そのような目つきを、ユーノは何度も見てきた。
「―――バインド」
キィン
「!?きゃっ」
少女が剣を構えなおした直後、ユーノはバインド魔法を展開し、少女の体は緑色の縄のようなもので拘束された。
「な・・・・なんだこれは!!?貴様、何をした!?」
「少し君の動きを止めさせてもらうだけさ。・・・・誤解を解く前に斬られちゃあどうしようもないからね」
「何・・・・・?」
ふう、とユーノは一呼吸し、
「ここが入っちゃいけない場所だったなら謝るよ。だけど、僕もいきなりここに立っていたもんだから・・・」
「・・・・何を言っている?」
「あ、僕の名前はユーノ。ユーノ・スクライアって言うんだ」
「・・・・・」
マイペースに喋るユーノを見て、力の抜ける少女。
「・・・・よくは分からないが・・・・・幽々子様に危害を加えにきたものでは・・・・ない・・・?」
「幽々子様・・・・・?」
「は?幽々子様を知らないのか?」
「はぁ・・・・まあ・・・・」
「・・・・人間?」
「一応」
「・・・・・誰?」
「ユーノ・スクライアです」
「いや、そうじゃなくて・・・・」
「あらら?」
ユーノと少女がお互いどうしたらいいか戸惑っていると、どこからか気の抜けた女の人の声が聞こえてきた。
「!!幽々子様!!」
「へ?」
ユーノと少女が声のする方を向くと、木でできた廊下に一人のピンク色の髪をした女の人が立っていた。
「妖夢、誰?そこにいる女の人は」
「いや・・・・これは、その・・・」
「女の人・・・・?」
ひょっとしてそれは僕だろうか、とユーノは首をかしげる。
「そして・・・・・なんで妖夢は捕まってるのかしら?」
「!?申し訳ありません・・・・・!このような弱そうな奴に捕まってしまうとは・・・・!」
「弱そうって・・・」
「ふぅん・・・・・」
しげしげと、ユーノを眺める女性。
「な、なにか?」
「いえ、とりあえず、あなたが妖夢を捕まえたなら、妖夢を離してあげてくれないかしら?」
「へ?・・・・まあ・・・・この女の子が僕に斬りかかってこないなら・・・・」
「あらら?妖夢、あなたこの女の人に斬りかかっていったの?」
「し、侵入者かと・・・・」
「も〜・・・・ダメじゃない、すぐ斬りかかっていくなんて」
「す、すみません!」
「・・・・・」
二人の会話を見て、この二人の力関係をなんとなく悟るユーノ。
「ごめんなさいね。いきなり殺されそうになって」
「い、いえ・・・・」
「・・・・ひょっとして・・・・」
「?」
「本当に悪いことしにここへ?」
「ち、違います!!僕も何が何やら・・・・」
「・・・・・ひょっとして、貴方」
「?」
「ここがどこだか分かる?」
「いえ・・・・それがさっぱりで・・・」
「ははあ・・・・なるほどねえ・・・・全く、紫ったら・・・・」
一人納得する幽々子と呼ばれた女性と、何かを悟った妖夢と呼ばれた女の子。
「幽々子様、ひょっとして・・・・」
「えぇ。・・・・おそらく・・・・連れてこられたんでしょうね」
そういい、幽々子は着ている着物のような青い服を翻し、
「ついていらっしゃい。説明してあげるわ」
どこからか扇子を取り出し、ユーノに言った。
「え・・・・?説明って・・・・?」
「おそらく・・・・あなたは連れてこられたの。別の世界から、ね」
「別の世界・・・・?」
「まあそこらへんも含めて全部説明してあげる。少し長くなるから、場所を変えましょ?」
「はあ・・・・」
扇子を口元にあてながら幽々子は、長い廊下を歩いて行く。
「あ、あの・・・・」
「?」
そのあとをユーノが追いかけようとすると、
「出来れば・・・・これ・・・・解いてほしいんですけど・・・」
妖夢が申し訳なさそうにユーノに言った。
「あ・・・・ごめん・・・・忘れてた・・・・」
「いえ・・・・私の方こそいきなり襲ってすみませんでした・・・・」
しゅんとなって謝る少女の目つきは、先ほどの好戦的なものではなく、可愛らしい女の子の目だった。
「あ・・・・いや、いきなり僕みたいな見たことのない人物がいたら・・・・」
「・・・・・い、いえ!私の方もしっかりと確認しないで・・・・」
ユーノと妖夢がお互いに謝りあっていると、
「ちょっと〜!早く〜!」
廊下の遠くから、幽々子の呼ぶ声が聞こえた。
「あ・・・・何か・・・・その・・・・」
「いきま・・・・しょう、か?」
「う、うん。このことは、お互いさまってことで」
「はい!」
笑顔で頷く少女を見て、
(・・・・・綺麗というか・・・・・可愛らしいなあ・・・)
第一印象で感じたものと違うものを少女に感じたユーノあった。
「あ、あの・・・」
「ん?」
「・・・・失礼ですが・・・・男の人、ですよね・・・?」
「・・・・そう、です」
〜続く
以下コメ返っす。
>キリルさん
甘くて切ない味なんでしょうねwフリージア達の世界にいるユーノ君は、現実世界のユーノ君とは違い幸せなクリスマスを送ってるでしょうw
>セブンウィンズさん
イブが誕生日なんですか!?・・・・色々と大変っすねw私のサイトではユーノ君ははやてに対して少し冷たいですからね〜wなかなかデレてくれませんw
コメント
No title
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待ってたぜ第2話!
襲われたってのにこの雰囲気・・・・マジパネェw
ユーノよ深くは言わない、ただ一言
生きろ!
襲われたってのにこの雰囲気・・・・マジパネェw
ユーノよ深くは言わない、ただ一言
生きろ!
No title
明けまして、おめでとう御座います。
今年も宜しくお願い致します
今年も宜しくお願い致します
管理人のみ閲覧できます
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No title
と遅くなりましたが、
[太字]新年明けましておめでとうございます
今年も楽しませてもらいます。よろしくお願いします
[太字]新年明けましておめでとうございます
今年も楽しませてもらいます。よろしくお願いします
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やはりスキマ様の仕業なのね・・・
まぁ、子供の頃ですらあれだけ女顔なんだ、大きくなっても誰だって間違えられやすいはずだよ!(待て