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こわれた涙

近くにあったスーパーが潰れました。なんでやねん。これからどうやって買い食いをすればいいんでしょう?・・・・・コンビニ行きます、はい。

まあ、とにもかくにも久々のユーノとフリージア、略してユーフリssです。どぞ。
㊟あいかわらずオリキャラが目立ちます。そーゆーの嫌いな方は回避お願いします~
ソラが書庫に来てからというもの、格段と書庫の仕事のペースはアップした。

『・・・・おい、ユーノ』
「なにさ、ちゃんと頼まれてた資料は全部渡したろ?」

映像越しに、クロノとユーノが喋る。

『あぁ、確かに受け取ったさ。だがな、いくらなんでも早すぎやしないか?まだ期限は一か月も先だぞ?』
「別にいいだろ?むしろ感謝してほしいくらいだね」

二人がそんな会話をしている間にも、次々と頼まれていた資料はまとめられていく。

もはや、地獄と化していた無限書庫は、あんがい普通の職場になっていた。

『・・・・まあ・・・・頑張ってくれ』
「君もね」

――――まあ、それと今回の話は全く関係ないのだが。

















「道具」という単語を聞いて、どんなことを想像するだろうか。

いずれにしろそれは日常生活になくてはならないもので、とても便利なもの。

命令すれば、必ず言うことをきく。扱えば、その通りに動く。

背くことも、逆らうこともしない。自身の力だけでは全く動くことのできなくて、全く役に立てないもの。

しかし、そんなものに、もし心があれば。感情があれば。

道具は、その名を変える。















「・・・・・?」

無限書庫にはたくさんの書物がある。作家が書いた詩、全百巻にも及ぶ小説、みたことのない字で書かれた何かの暗号文。そんななかで、フリージアが見つけたのは一冊の冊子だった。

「・・・・あー・・・・て・・・・ふ・・・・?」

ユーノから教えてもらったいろんな字のうちの一つで書かれていたその冊子は、ところどころ文字がぼやけていて、とびとびでしか読めなかった。

「ふむ、珍しいものを見つけたな」
「コハクさん。・・・・・珍しい、ですか~?」

フリージアがなんとかタイトルを読もうとしていると、後ろからコハクがにゅっと現れた。

「うむ、それは・・・・・設計図だな」
「せっけいず?」
「それも・・・・ほう・・・これはまた・・・・」
「?」

フリージアから冊子を受けとり、一人納得しながら冊子をめくっていくコハク。

「・・・・・残念だが、これをお前に見せるわけにはいかんな」
「へ?」

最後まで冊子をめくり終えると、唐突にそう言い、冊子を自身の服の中にしまうコハク。

「な、なんでですか~?」
「ふむ、意味を知る必要も理由もない。・・・・いいか、よく聞け」
「は、はい?」

いきなり真剣な顔になったコハクを見て、緊張するフリージア。

「しばらくは私かユーノの傍を離れるな」
「・・・・・ふぇ?」
「ふむ、理解はしなくていい。だが、これだけは守れ」

そういうと、コハクはフリージアを抱え込み、ユーノのもとへと飛んでいく。

「・・・???」
「まあ・・・・お前のことだからな、すぐほかのことに関心が行くだろう」
「・・・・・」

よくは分からなかったが、いずれにせよコハクが没収した設計図と呼ばれた冊子、フリージアはなぜかいつも以上にその冊子に関心を持ってしまった。






















「・・・・・」

コハクに冊子を没収されて、一日がたった。今日も、みなが仕事をしている間、フリージアはおもしろそうな本がないか本棚をあさる。結局、あの冊子がなんだったのかは最後までコハクはフリージアに教えてはくれなかったので、しかたなしにほかに興味をそそられることはないかと書庫を右往左往する。

「・・・・・なんだったんですかね~・・・・」

『――――知りたい?』
「!?」

フリージアが独り言をつぶやくと、不意に幼げな少年の声が聞こえた。

『僕らのこと、知りたい?』
「・・・・え?え?」

フリージアは周りを見渡すも、仕事をしているユーノ達しかいない。

『教えてあげるよ』
「・・・・・でも」
『いつまでも僕らを縛れるなんてできやしないってことをね』
「え?」

一瞬、あどけなさが残る声が殺意のこもった声に変わったと思うと、フリージアの視界は真っ暗になった。




「―――っ!」

その瞬間、何かを感じ取ったコハクは、作業していた手を止め、先ほどまでフリージアがいた場所を見る。

「・・・・なんと。遅かったか」

しかし、そこにフリージアの姿はなかった。

「?コハクさん、どうし」
「行くぞ、姫様が飛ばされた」
「は?え、ちょっ!?」

わけも分からず、コハクに引っ張られるユーノ。

「すまん、あとは頼むぞ、ソラ」
「え?・・・まあ別にいいけど」
「いやいや、よくな」
「少し飛ばす」
「は?ひょっ――――!?」

ユーノが聞き返す間もなく、コハクは今迄に見せたことのないスピードでユーノを連れてどこかへ飛んで行った。

「・・・・なんなのよ」

後に残されたソラと司書達は、お互いに顔を見合せ、そしてすぐに自分達の作業へと戻った。












「・・・・・ここは・・・・?」

ゴミ山。そんな言葉が思い浮かぶような場所に、フリージアは立っていた。

「・・・・おもちゃ・・・です、ね」

中でも目立ったのが、ぬいぐるみの残骸だった。かわいらしい人形たちがバラバラに宙を舞い、原形をとどめているモノはすべて薄汚れていた。

『どう?』
「!?」

フリージアが周りを見渡していると、不意に先ほどの少年の声が聞こえてきた。

『惨めでしょ?これ、みんな戦争によるものなんだ』
「・・・・・・え?」

思わずフリージアは驚く。それは、そのセリフに対してではなく、

『でもね、僕らはいまだに』
「・・・・人形、さん?」

その声の主が、ちっちゃなピエロのような人形だからだったためである。

『死んでないんだ』















「・・・・・・アーティファクト?」

コハクに引っぱられながら、ユーノが尋ねる。

「あぁ、そうだ。彼らは、かつて昔つかわれていた魔法生物だ」
「魔法生物?」
「うむ、それも、おもに戦争用のな」
「は?」
「・・・・・まさか未ださ迷っていたとはな」
「ちょ・・・・なんでそんなものが書庫にいるのさ!?」
「それは私にも分かりかねるな」
「はあ」

いまいち今何が起こっているのか分からないユーノ。

「それで、なんでその魔法生物の設計図がフリージアを連れ去る原因になったのさ?」
「ふむ、簡単にいえば・・・・関心、だな」
「関心?」
「そう。奴らは自分達に興味を持ったモノを引きよせ、自分達の主にしようとする」
「・・・・なんでまた?」
「・・・・どうしたらよいのか、分からないのだろうな。主人を失い」
「は?」

ユーノがそう言うのと同時に、コハクはいきなり飛ぶのを止めた。

「・・・・・どうしたの?」
「ふむ、いかんせん違う次元にとんでしまったようだ」
「・・・・?」

コハクはそう言うと、右手を目の前に突き出し、

「――――っそこか」

そういい、ふんっ!と一声あげた。すると、

―――ブィン

「!?なんじゃこりゃ?」

コハクの目の前に木でできた扉が現れた。

「さあいくぞ」
「へ?」
「・・・・姫様救出だ」


















「・・・・・無理です、ね」

いつのまにか群がってきた人形たちを相手に、フリージアは申し訳なさそうに言う。

『・・・・なんでさ?』
「私は、フリージアです。あなたたちと、一緒になることはできません」
『僕らを、見捨てるの?』
「戦争は、ここにはありません、よ?」
『じゃあ連れて行ってよ』
「無理です」
『なんでさ?』
「戦争は、嫌いだからです」
『・・・・どうすればいいのさ?』
「・・・それは・・・・わかりません」

戦うために生み出され、いつしか打ち捨てられた人形たち。

『・・・・許せない』
「え?」

主人のいなくなった彼らに待っていることは、永遠の静寂。

『勝手に生み出して、ひたすら戦わせて、用がすんだら見捨てるなんて』

そんな彼らの心に生まれた一つの感情。

『・・・・今度は、僕らがお前らを使ってやる!!!』
「!」

―――復讐。





ガキィン!








「・・・・・・?」

フリージアに向けて、一斉に放たれた魔法弾。それを、翡翠色の盾がすべて防いだ。

「・・・・・何の真似かな?フリージアに向かってそんなことするなんて」

そして、いつのまにかフりージアの横にユーノが、人形たちを睨みながら立っていた。

「・・・・遅い、ですね」
「・・・・ごめん」
「怒ってないです、よ?」
「そう。それはよかった」
「えへへー」

ユーノとフリージアがそんな会話をしている間、コハクは周りを囲んでいる人形たちを見る。

『・・・・どうやってここに?』
「ふむ、中々の出来だ。少々人間臭いがな」
『お前たちも、僕たちを利用しにきたのか?』
「自惚れるな。戦争の道具などいらん」
『!』

コハクのその一言で、人形たちに明らかな殺意が目覚める。

「・・・・で、どうするの?」

ユーノが、コハクに尋ねる。

「解放してやれ。戦って死ぬことが、これらが信じる唯一の救いだ」
「・・・・了解」

その会話を最後に、人形たちはわれを忘れ三人に襲いかかって行った。






































~エピローグ~


「・・・・・あれで、よかったんですよね?」

いつもの書庫のスペースに戻ってきたフリージアが、仕事をするコハクに尋ねる。

「・・・・どうだろうな。少なくとも、私は私の知る限りの最善の答えを結果に残したがな」
「要は・・・・よかったんですね」
「うむ」

そういい、フリージアは手に持っている小さな帽子を眺める。

「それは?」
「お人形さんの形見、です」
「ふむ、まあいい」
「・・・・・結局、何を求めてたんでしょう?」
「人形たちがか?」
「はい」
「・・・・・さあ、な。少なくともあれらは現在に存在してはならないものだ。・・・・もとの場所へ帰してやるのが筋だろう」
「ですか~」

なんとなく納得していないような感じのフリージア。

「・・・・・本当のことを教えてやろうか?」
「え?」
「魔法生物というのはな、人間の魂を容器に降霊させ、生き物と同様の力を持たしたもののことを言う」
「・・・・魂、ですか?」
「うむ、特に子供の魂が多く使われていた」
「・・・・ひどい、ですね」
「そうだな。冒涜にもほどがある」
「・・・・・・・」

フリージアは、思わず帽子を握りしめる。


「もし、また出会ったとしたら、私はどうすればいいんでしょう?」



不安そうに尋ねるフリージアに、



「そうだな・・・・」



コハクは



「泣いてやれ。お前の優しい心でな」



持っていた設計図をフリージアに渡してそう言った。





















でした。ほんとに作者自身もコメントしにくいssですねw今度はほのぼのしたss書きたいですねー。
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コメント

No title

なんとまぁ・・・重いお話ですねぇ
いや、私もこの前書いてましたけどもww

いやぁ、司書長と愉快な仲間達がだんだんと好きになってきましたよ(待て
次回も楽しみですw
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