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いつかまた笑顔で 後編

なんでじゃああああ!!???最初はユーノとはやてが主役だったはずが・・・・違う人が・・・・。なんかカップリングまでもおかしいことに(オイ どこで間違えた・・・・?
喜びがあるから、悲しみがある。


そんなこと、はじめから分かってるつもりだった。


ならば、なぜ今にもなって躊躇っているのだろうか。


所詮、僕は、まだ、子供、だった。





















「・・・・シャマルさん」

はやてが眠る、その隣で座りながらユーノが呟く。

「?何かしら」

その声に、シャマルはユーノの方を向く。

「お願いがあります」
「・・・・それは簡単なことかしら?」
「えぇ、簡単なことです」

そういうと、ユーノは立ち上がってシャマルの方へ振り向く。

「・・・・・貴方だけは、僕を忘れないでもらえますか?」
「・・・・・・・」

――――え?

ユーノの言葉を、一瞬でシャマルは理解できなかった。

「実は、あるんですよ、はやてを治す方法」
「!?」

しかし、そんな疑問も次の言葉で一瞬で消し去った。

「・・・・なん、ですって?」
「・・・・あるんですよ、はやてを」
「なぜ・・・・そんな嘘を?」

シャマルはユーノを睨む。その眼は薄く涙を浮かべていた。

「・・・・・」
「そのようなウソは私たちがいま最も許せないものです。二度とそのような」
「なぜ、嘘だと?」
「・・・・なら、なぜ今更そのような方法があると?今までなぜ黙っていたんです?」
「・・・・・」

シャマルの問いに、ユーノは答えられない。そんなユーノを見たシャマルは

「・・・・もう、今日は帰ってください」

そう言って後ろを振り向いた。

「覚悟が足らなかったんです」
「・・・・え?」

呆れ返ったシャマルに向かい、ユーノが消え入りそうな声で言った。

「知っていたはずだった。悲しみを。苦しみを。・・・・・だけど、結局僕はまだ何も知ってはいなかった」
「・・・・ユーノ君?」
「・・・・だけど、もうこれ以上はやてが苦しむ姿を見ることはできない。耐えられない」
「・・・・・」

シャマルは黙ってユーノの言葉を聞く。

「・・・・・禁術」
「え?」
「時を、その人の歴史を消し去ってしまう魔法。・・・・・そんな魔法があるといったら、信じますか?」
「・・・・そんな、魔法・・・・・」
「あるんですよ、そして僕はその魔法の使い方を知っている」
「・・・・・仮にあったとして、なんで知っているんですか?」
「僕が、今どこで働いているか・・・・・分かりますよね?」
「・・・・・無限書庫」

――――無限書庫、ありとあらゆる情報が無秩序におさめられた、いわば世界の収納庫。

「もともと誰も目に掛けなかった機関です。・・・・隠れた危険なモノも沢山うまっているんですよ」
「・・・・まさか、書庫でそのような禁術を?いくらなんでもそんな・・・・」
「そのようなこと、どうでもいいんです。結局は、僕がその魔法を使えて、その魔法ははやてを救うことができる。・・・・それだけで十分です」
「・・・・」

いきなりのユーノの言葉に、シャマルは完全にはついていけていなかった。

「・・・・じゃ、じゃあなんで今まで黙ってたんです!?そもそもその魔法でどうやってはやてちゃんを救うんですか!?」
「簡単ですよ。・・・・歴史を変えるんです」
「・・・・は?」
「歴史、とまで言ったら大げさですけど。・・・・まあようするになかったことにするんです、はやてがこんな状態になってしまったことを」
「・・・・そ、そんなこと・・・・」
「できます。・・・・・今すぐにでも」
「!?」

シャマルはユーノを見る。嘘をついているようには見えない。というよりも、冗談でこんなことを言う少年でないことぐらいシャマルも分かっている。しかし、

「・・・・やっぱり、信じられません。そんな魔法、あるなんて」
「・・・・まあ信じてもらわなくてもいいです。ただ・・・・」
「ただ?」
「・・・・言いましたよね、僕を忘れないでいてくれますか、って」
「・・・・・え?えぇ、まあ。・・・・だけど、なんで?」
「これを」

そういい、ユーノは小さな箱をシャマルに差し出す。

「・・・これは?」
「お守りです。・・・・はやてが目覚めたら、渡してもらえませんか?」
「・・・・え?」

なぜそのようなことを?シャマルがそう言う前に

「禁術、なんですから・・・・・何も代償なしにそのような高度な魔法、使えるわけがありません」
「・・・・・代、償?」
「歴史までを変えてしまう魔法ですよ?そのような恐ろしい魔法がポンポン使えたらとんでもないことになります」
「・・・・・」
「そして・・・・その代償というのが・・・・」

――――――時間を、失う。

「・・・・時間を、失、う・・・・?」
「えぇ、そうです。術者は、過去を変えてしまう代わりに、自身の時間を消し去られてしまう」
「・・・・それは、どういう・・・」
「簡単にいえば、消えてしまうんです。・・・・歴史から」
「!?」
「この世から消え去るわけじゃあない。・・・ただ、存在がなかったことにされるんです。誰の記憶にも残らない、ぬけがらだけがこの世を彷徨う。・・・・そんな代償が待っているんです」
「じゃ、じゃあもしその魔法を使ったら」
「えぇ」

―――僕は、皆から消え去ってしまう。

「・・・・」
「だけど、最後に、わがまま、聞いてほしいんです」
「・・・・そ、そんな」
「その魔法を発動する際に、僕の周りにできる魔法陣の中にいれば、この魔法は無効になるんです。・・・・だから、シャマルさんにはそこにいてもらって・・・・・」
「・・・これを?」

そういい、先ほどユーノから手渡された小箱をシャマルは見る。

「・・・・はい。・・・・やっぱり、消えちゃうなんて悲しいじゃないですか。だから・・・・少しでも、好きな人に僕が存在したことを残せたら、なんて」
「ユーノ君・・・・あなた」
「はい、僕は・・・・はやてを」

そこまでいい、ユーノは眠っているはやてを見る。

「・・・・一人の女性として、愛しています」
「・・・・・」

シャマルは呪った。このような運命を。このような結末を。

「・・・・許せません、やっぱり。・・・・魔法の存在を認めたわけじゃありませんが、仮に本当だとしたら、そのような魔法は使わせるわけにはいきません。あなたが・・・ユーノ君が消えるなんて、悲しすぎます」
「・・・・ありがとうございます、シャマルさん」

ユーノは微笑む。

「少なくとも、僕がいなくなることに悲しんでくれる人がいた。それだけで十分です」
「ユーノ君・・・・」
「だけど、もう、ためらってる時間は、ないんです。それは、シャマルさんが一番分かってるはずでしょう?」
「それとこれとは話が別です」
「・・・・大丈夫ですよ。僕は死ぬわけじゃない。いつか、きっとまた、皆と一緒に歩みます」
「そういうことじゃ・・・!」
「一から、始めればいいんですよ、また。きっと出来るはずです。僕たちなら」
「・・・・」

シャマルは理解した。ユーノの、目の前の少年の決意を。もう決意してしまったのだと。

「・・・・だったら、私も・・・・」
「それはできません」
「・・・・なんで、ですか?」
「歴史を変えるんです。多少の歴史の誤魔化しなら何とかなるでしょう。・・・・例えば僕となのはが出会ったことぐらいなら、違う誰かに僕の変わりをやってもらえばいい。だけど・・・・あなたははやての守護騎士です。それも、僕の何十倍もこの世に存在している。僕の変わりはたくさんいても、あなたの変わりは限られてくる。・・・・・大きな歴史改変は、現実の世界をも壊してしまうかもしれない」
「・・・・・」
「だから・・・・僕がやるんです。いや、僕だからこそやるべきなんです。はやてを助けたいから・・・・彼女には生きてほしいと人一倍願っているなら」
「・・・・ずるい、ですよ」

シャマルは嘆いた。自分には何もできないのか。

「私だって・・・・はやてちゃんを助けたいと、ずっと思っているのに・・・・」

いつのまにか、魔法の存在など気にも留めないで

「何も・・・・何も、できないなんて」

目の前の少年と、眠る少女の運命を呪うしかないなんて














「・・・・始めます」

そういい、ユーノは魔法陣を展開する。

「・・・・シャマルさん」
「えぇ」

そして、ユーノの足元で光輝く魔法陣の中に、シャマルは足を踏み入れる。

「・・・・じゃあ・・・」

ぎゅ

「・・・?」
「・・・・忘れません」

震えるユーノの体を、シャマルは後ろからゆっくりと抱きしめる」

「たとえ何年経とうと、一生会えないとしても。私は、貴方を、ユーノ君を、忘れません」
「・・・・それは、うれしいですね」
「・・・・きっと・・・・」

――――また会えますよね?

「・・・・えぇ、絶対」
「本当ですね?」
「はい。・・・・だって、まだ伝えてませんから」

――――はやてに、好き、だっていうことを

「・・・・そうですね。楽しみにしていますよ」
「・・・はは、振られそうで怖いですけどね」
「そんなことありません」
「そうですか?」
「そうですよ」

お互いに、笑い合う。

「・・・・じゃあ・・・・」

そして、微笑んだ顔で

「また、会おうね」

ユーノは、眠るはやてに向かい

「・・・・その時は―――――」


































~エピローグ~

「・・・・ん・・・・」
「あら、ようやくお目覚めですか?はやてちゃん」
「ふぁあ・・・・あ~・・・・はあ・・・・あ、おはようさん、シャマル」

いつも通り、寝起きが悪い主人を起こす。

「はい、おはようございます」
「・・・・ん~・・・・今日は・・・・なんかあったっけ?」
「仕事ですよ、いつも通り」
「・・・・はあ・・・・今日何曜日やっけ?」
「火曜日です」
「が~ん・・・・休日が・・・・遠すぎる・・・」
「昨日よりは近づきましたよ?」
「・・・・なんやそれ・・・・」

あれから、なにもなかったように日々は続いて行った。気がつけば彼女は目覚めていて、私は泣いていて、彼は私たち、いや、私の前から消え去っていた。今でも、あのような禁術が存在しているのかは、私は信じ切れていない。しかし、

「・・・・なんやしらんけど、シャマルはいつも私の部屋来たら写真見るよなあ?」
「・・・・えぇ、確認の為にも、ね」
「?」
「はいはい、どうでもいいから早く着替えてください」

いつも思う。・・・はやてちゃんの部屋に飾られている、皆で撮った集合写真。そこに、彼の姿はなく、彼が映っていた部分だけが不自然にも空いている。それだけで、彼は消えてしまったんだなあ、と。

「・・・・よっしゃ!着替え完了!!あとは飯食って歯ぁ磨くだけやな!」
「とりあえず顔を洗ってきてください・・・」
「はいはい・・・と」
「?」
「これこれ。忘れるとこやった」
「あ・・・・」

そういい、彼女は自身のベットの横に置いてあった指輪をはめた。

「・・・・ん~・・・なんや分からんけど、これがないと落ち着かんねんなあ・・・・」
「そりゃあ、そうですよ」
「?なんでや?」
「大切なものなんですから、とても」
「・・・・身に覚えはないねんけどなあ・・・・でもシャマルはこれが何か知ってるんやろ?」
「はい」
「なんで教えてくれへんの?」
「私から言うべきではないからです」
「・・・・またそれかい・・・」

こんこん

「・・・ん?」
「誰でしょうか・・・・?」

ふいに、はやてちゃんの部屋の扉がノックされた。

「はいは~い、今開けますよ~」

眠そうに頭をかくはやてちゃんを置いて、私は扉まで走っていく。

がちゃ

「・・・・・」
「・・・・・」

扉を開けた私を待っていたのは、いつか見た姿だった。ボサボサの髪、ヨレヨレのスーツ、見るからに不健康そうな顔色。・・・・正直、こんな姿で好いている相手の部屋を訪ねるのはいささか間違っているのではないと思う。

「・・・・おかえり、なさい」
「・・・・はい、帰ってきました」

泣きそうになるのを必死に堪えて発した言葉は、心からの声。

「・・・・シャマル~?誰~?」

ああ、そうだ。私は、このときをずっと待っていた。

「はやてちゃん、ちょっとこっち来てくれませんか?」
「?なんや~?」

再び出会った二人

「・・・・?え~っと・・・・」
「やあ」

困惑する彼女。そんな彼女に向かい。彼、ユーノ君は

「おはよう、はやて」

笑顔でそう言った。
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コメント

No title

ドコモマチガッテイナイヨ!
ということですごい展開におどろきました、やはり禁術はリスクが伴うのが普通ですよね。
だけど最後の最後まではっぴーえんどでよかったよっ!

感想!!

今回の奴ってユーシャマだったような・・・。最後のはちょっと・・・。ユーノとはやてが再開して徐々になら言いのですが行き成り自宅に行っては・・・。其処が修正場所ですね<偉そうに言ってスイマセン!!
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