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ユーノとフリージア その六

長かった・・・・・!


・・・・いろいろと・・・・(ノω=;)


ってことで、ユーノとフリージア六話です。




コメ返ですー

>たまさん
更新遅くてすみません・・・(ノω;`)
ご指摘いただいた部分は直しておきました~^^ わざわざありがとうございますー

・・・・・それにしても私は誤字が多いなあ・・・・・・・(´・ω・`)


むかしむかし、あるところに奇跡をあやつる女の子がいました。


女の子は、誰かを幸せにすることができる力を持っていたのです。


人々は、みんな女の子に頭を下げて、自分の幸せを願いました。


そのたびに、女の子はその願い事を叶えてあげました。


人々は女の子に感謝し、女の子を神様としてたたえました。


そう、女の子は、人々にとっての希望そのものだったのです。


女の子は、人々から愛され続けました






しかしある時、ある一人の男の人が、その奇跡の力を独り占めにしようと女の子を連れ去ってしまいました。



みんなは、そんなことゆるせない、と、少女を助けようといろんな武器を持って男を殺そうとしました。


・・・・そう、女の子は、神様としてたたええられていたのですから、連れさるなんてことをしたら死刑になってしまいます。


願い事は、一人につきたった一つしか叶えられることを知っていながら。


それでも、男はその力を誰にも渡したくなかったのです。


その時は、その連れ去った男が殺され、無事に女の子が救出されただけで終わりました。



しかし、それ以後、人々は、奇跡の力をめぐって互いに争うようになってしまいました。




自分をめぐって殺しあう人々を見て、女の子はとても悲しみました。




そして、




少女は



その奇跡の力を使って



人々の目の前から消えていってしまいました。



・・・・・これ以上、人々との闘う姿を、少女は見たくなかったのです。











――――――――そして少女は、長い間、いろんな世界を旅することになったのでした。




・・・・・悲しくも、どの世界に行っても、少女を巡る争いは、起きてしまうのに。



























「・・・・・・」

そこは、先程ユーノのいた部屋と、全く同じ部屋だった


何も無い、白い空間。大きすぎず、小さすぎず。


「・・・・やあ、フリージア」


そんな空間に、二人の男女が存在した。


あまり背の高くない、メガネをかけて後ろで髪をリボンで止めている青年。



そして




「・・・・おはよう、ですかね~・・・・?」



昨日まで、一緒にいた少女。



そこには、ふたりだけが、存在した。












「・・・ひどいな、いきなり居なくなるなんて」


「・・・・ごめんなさい」


笑ってそういうユーノに、フリージアは申し訳なさそうに頭を下げる。





「いや、いいよ。・・・・・こうして、見つけたわけだし」

「・・・・・」

「・・・・・ねぇ、フリージア」

「・・・はい」




「このまま、帰ろっか、っていうわけには、いかないんだね?」

「・・・・・はい」



分かっていた答えだが、それでもユーノは少しショックだった。





「・・・・理由を、聞かせてもらってもいいかな?」



ユーノは尋ねる。



「・・・・・なんで、急に居なくなったのかな?」

「・・・・・・」



それは、ユーノにとって当然の疑問。



「・・・・・家族になろう、って言ってくれたとき」



だけど、少女がその答えを言うのは、今までの関係を壊すこと意味する。




「・・・・忘れていたことを、思い出したんです」



だから、できれば何も言わず、別れたかった。




「・・・あんまりにも、毎日が楽しすぎて」




このまま、何もなかったかのように。



「・・・・おもわず、忘れていたんです」




最後に、青年の願いをかなえて。




「・・・・・私と、ユーノさんは違う世界にいることに」




綺麗さっぱり、消えてしまいたかった。




「・・・・聞いてもらえますか?私のこと」





少女は、ユーノを見つめて言う。

何かを、覚悟した顔つきで。




「ユーノさんと出会う前の、私のこと」

「・・・・・うん」





そして、少女は語る。








自らの、奇跡の少女と呼ばれ、神様として讃えられていたことを。


奇跡の力をめぐって、人々の闘いが起きたことを。


とても、とても長い間、いろんな世界を巡ってきたことを。


そのたびに、争いが起きたことを。









「・・・・・・いつしか私は、この部屋に閉じこもっていました」




それは、少女の想いからなのか。

奇跡の力によるものなのか。




「・・・・そして、ユーノさんと出会ったんです」



目の前にいる青年を、見つめる。




「最初は、ユーノさんも、ただ偶然この部屋に迷い込んだだけと思ってました」




この部屋に偶然迷い込む人は、今までに何度かあったから。




「だけど、一緒に行こうって言われて、つい甘えてしまったんです」




そんなことを言われたのは初めてで。




「・・・・おもえば、それが間違いだったのかもしれません」



だから、一瞬、忘れてしまった。

・・・・悲しくも、嬉しさにより。










「・・・・私が、いなくなった理由・・・・・」


「・・・・・・」



ユーノは、黙って目の前の少女を見つめる。




「家族になろうって言われたとき・・・・・ほんとに嬉しかった・・・・」




それは、少女の本当の気持ち。




「でも・・・・私は・・・・・」




だけど、想いとは裏腹に、少女には越えられない壁があった。











「私は、ユーノさんとは違います」






―――――――重い、重い鎖が。


少女と、青年を遠ざける。




「人じゃない、何かなんです。ユーノさんと一緒に年をとって、ユーノさんと一緒の時を何時までも過ごすことはできないんです」





それは、永遠を生きるモノの宿命。





「きっと、いつかユーノさんも私の前から居なくなってしまう」





それはきっと、『死』という形で。





「そんなの・・・・・私には・・・・・耐えれません」





大切な人がいなくなる悲しみを、少女は受けとめきれなくて。





「だったら・・・・・」






だからこそ、少女は願う。





「もう、これ以上夢なんて見ない方がいい」





自分の本当の願いを、心の奥に閉ざして。





「だって・・・・もう・・・・・これ以上幸せが続いたら・・・・・・わたしは・・・・・」






終わることのない世界に、見えてしまった一筋の光。






「わたしは、もう戻れなくなってしまう」






・・・・・少女は、掴んでしまった。





「いつまでも・・・・・この日々が続いて欲しいと願ってしまう」






だけど、それは不可能で。







「いつまでも・・・・・ユーノさんと一緒にいたいと思ってしまう」







だけど。それは叶わなくて。





「そんなの・・・・」




「そんなの、耐えられないんです・・・・・っ」







だから、少女は手放した。




・・・・・たった一つの光を。




「・・・・・それが、君の答えなのかい・・・・・?」



少女に、ユーノは言う。


「・・・・・・もし、それが本当の君の気持ちなら、僕に止める権利なんて、ないんだと思う」


今の二人の距離は、あまりにも離れすぎていて。





「・・・・だけど、もしその出した答えが、少しでも君の本当の想いとは違っているなら、納得なんてできない」




今のユーノには、少女を受け止めることしかできなくて。



「だから・・・・・教えて欲しい」



だから、少女の本当の気持を知りたくて。






「・・・・・僕は、君と過ごしてきて、これからもずっとこの時が続けばいいと願っている」




少女の、本当の答えが聞きたくて。



「・・・・フリージア」



だから、ユーノは尋ねる。




「・・・・・君は、楽しくなかったかい?」



「・・・・・・」









少女は、答える。





「・・・・・楽しかった




とても、とても小さな声で。



「・・・・・このままずっと・・・・過ごしていたい・・・・・っ」



閉じ込めていた、少女の思い。





「・・・・ユーノさんと・・・・ずっと一緒にいたい・・・・・っ」



思いは、一度溢れ出したら止まらない。





「でもっ!わたしはっ!・・・・・ユーノさんとは違うから・・・・・っ」



少女は叫ぶ。


「ずっと・・・・一緒には・・・・いられないから・・・・・・」




・・・・・どうにもならない思いを、どうすることもできずに。









「・・・・・・フリージア」




そんな少女に、ユーノは言う。





「・・・・永遠なんてものはないよ」




それは、いつか誰かに言った言葉。




「いつかきっと、終わりは来る。・・・・・どんなことにも」




ソレはとても悲しことで。



だけど、誰も止めることはできなくて。




「だから、僕たちは・・・・この限りある時間で、笑って、泣いて、時に喧嘩して・・・・・そして、一緒に歩んでいくんだ」





だからこそ、それはとても美しい。





「だから・・・・きっと、君と過ごす時間も、いつか終わりが来てしまう」




だけど、それでも一緒に過ごす時間は、かけがえのないもので。




「だけど、それでも。・・・・君と出会えて、今日まで一緒に過ごしてきて、僕は・・・・ほんとうに楽しかった」





彼の足りなかった心の隙間。





・・・たとえ、青年と少女が違う生き物だとしても。





―――――――家族という、タカラモノ。







「できる事なら、ずっとこのまま時が止まればいいのにと思ってる。だけど、そんなのはありえない」





そう、わかりきっている。





「だから・・・・・」





彼は言う。




「だからこそ、今を。・・・・今を、君と一緒に過ごしていたい」





自分自身の気持ちを。






「だから、僕は願う」





もう、迷いはない。





「フリージア」







「僕は・・・・・」












「僕は、君と一緒にいたい」















「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・それが、ユーノさんの願いなんですか?」



フリージアは、尋ねる。



「・・・うん」

「・・・・・たったひとつしか願い事は叶えられないんですよ?」

「わかってる」

「・・・・・もっと・・・・他に、願うことがあるんじゃ」

「これが、僕の一番の願いだよ」

「っ」




ユーノの、本当の気持ち。



目の前の少女を、まっすぐに捉えて。



おもわず少女は、目を合わせれなくなって。



・・・・・下を、向いてしまった。





「・・・・・ふふ

「?」



小さな、笑い声が聞こえた。




「初めてです・・・・そんなお願いされたの」




気がつけば、少女の顔にいつもの笑顔が戻っていた。




「今まで、たくさんの願い事をかなえてきました」




だけど、そのすべてが、自分たちに関することで。


ユーノの願いも、結局はユーノ自身の望みであって。





「・・・・ほんとうに、初めてですよ・・・・そんなお願いをされたの・・・・」




だけど、いつもとは違う感情が少女の中で生まれてきて。


気がつけば、少女の視界はだんだんボヤけてきて。













・・・・・・その時、フリージは初めて理解した。








――――――ほんとうにうれしい時、涙は出るのだと。



















「・・・・どうするの?」


フリージアが落ち着いてしばらくたったあと、ユーノが尋ねる。


「願いを、叶えます」


フリージアはそう言い、持っていた赤いロザリオを掲げる。



「私は、このロザリオにお願いします。・・・・今の、ユーノさんの願い事を。・・・・あとは、ロザリオがその願い事をかなえてくれます」

「・・・・・このまま、一緒に帰るってのは・・・・・」

「・・・・私は、この部屋に入ったら願い事をかなえてあげるまで出ることはできないんです」

「・・・・・そうか」



できれば、このまま何もなかったかのようにもとの日常へ戻りたい、というユーノの望みはどうやら不可能であった。


「・・・・・・どう、なるのかな?」

「ソレは分からないです。・・・・・いつもは、目が覚めたら違う世界にいるんですが・・・・」



フリージアは、願い事をロザリオに伝えたあとのことは、何も覚えていない。

ただ、目が覚めたら見たことのない景色が目の前に広がっている、それの繰り返しだった。



「・・・・・ねぇ、フリージア」

「?」



不安そうにするフリージアに、ユーノは言う。




「もう一度・・・・・聞いてもいいかな?」

「・・・・・・」


ユーノの言葉に、フリージアはただ黙って見つめ返す。



「・・・・・僕と・・・・本当の・・・・」



それは、二度目の告白。




「・・・・・本当の、家族に、なってもらえますか?」

「・・・・・」



ユーノがそう言うと同時に、ロザリオが一斉に白いヒカリを放ちだした。


「!?」


そのあまりの勢いに、ユーノは思わず眼を閉じる。




「・・・・言ったはずですよ?」



そんな中、フリージアはいつも通りの口調で話す。




「・・・・ほんとうに、嬉しかった、って」


「・・・・・っ」




ユーノは、必死に少女の声を聞こうとする。

もはや、視界は白い光によって、すべてが遮られていた。





「・・・・・・」




少女は、自分に何かを話しかけている。

しかし、ユーノの意識は、ユーノの意志とは反対に、次第に遠のいていく。




「・・・・・フリー・・・・・ジア・・・・っ!」



必死に、少女の元へと駆け寄ろうとするユーノ。



そんなユーノに、


少女は、


微笑んで、


応えていた。











「―――――――はい。こちらこそ、よろしくお願いします―――――――――」











消えていく意識の中、少女の放った言葉は、確かに―――――――






――――――確かに、ユーノに届いた。













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