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ユーノとフリージア その三

一週間に一回ぐらいの更新ペース・・・・・

これをなんとか保てたらいいんですが、無理っぽいんです・・・・(ノω;`)

~ユーノの自室~




「・・・・・ふぅ」


その日の業務を終えたユーノは、フリージアとともに管理局の自室に帰ってきた。


「あ、もうシャワー浴びたのですか~?」

「うん、さっぱりしたよ。・・・・今すぐお風呂沸かすから待ってね」

「はぃ~。・・・・・ユーノさんも、シャワーだけじゃなくてお風呂に入った方がいいですよ~?」

「はは・・・・・まぁ、シャワーでも汚れは取れるからね」

「でも疲れは取れにくい、です」

「だよね~」

「・・・・わかってるなら、次からはちゃんとシャワーだけじゃなくて・・・・」

「はいはぃ~」

「・・・・やれやれ、です」


ドライヤーで髪を乾かしながらそういうユーノに、フリージアは呆れて溜息をつく。



















「・・・・・ねぇ、フリージア」


「・・・はぃ~?」


食事も終え、就寝前の二人。そんな時に、ふいにユーノがベットに座っているフリージアにつぶやく。


「・・・・少し、話があるんだ」

「・・・話、ですか~?」

「うん・・・・・」


そういい、ユーノはフリージアの横に座り、


「・・・・いろいろと、考えたんだ」


フリージアを見つめて話しだした。



「このままで、いいのかな、って」


「・・・このまま・・・・?」

「うん。・・・・君が、フリージアが」


「・・・・私?」


自身のことを言われ、少し驚くフリージア。


「よくよく考えたら、この一年間、君をずっと閉じ込めたままだった気がしてね。・・・・僕の世界から」

「ユーノさんの・・・世界・・・・?」

「うん。・・・・・君は、僕の日常に縛られてるんじゃないか、って」

「・・・縛られてるなんて・・・・思って、ないですよ?」


心配そうにユーノを覗き込むフリージア。


「ありがとう・・・・・でも、僕は・・・・・」

「・・・・・」


「フリージアに、もっといろんな世界を見てもらいたいんだ」

「・・・世界・・・・・」

「そう、君だけの時間・・・・・・君だけの世界を、見て、聞いて、作っていってほしい」

「わたしだけの、せかい?」

「・・・だから・・・・・」

「・・・・・」


そこまでいい、ユーノは立ち上がってフリージアの目の前でしゃがみ込む。

心配そうな顔を擦るフリージアを、まっすぐに見つめて。


「・・・・・僕と、家族になってくれないか?」

「!!」



そう、ユーノは言った。




「・・・・・今の君は、戸籍も所属もなにも、ない。・・・・でも、僕と家族になってくれたら・・・・」

「・・・・い、今は、家族じゃな」

「もちろん、今まで僕は君を家族と思って一緒にいたよ?」

「・・・・・・」


震えるフリージアの手を、握り締めるユーノ。


「でも、そんな思いだけの家族じゃなくて、正式に家族として認めてもらうんだ。・・・・そうしたら、君は社会に出ていくことができる。学校だって行ける。いろんな人と出会える。見たこともない景色を、見ることができるんだ」


「・・・・今のままじゃ、だめ、なんですか?」


「だめ、ってワケじゃないよ。ただ、僕は・・・・君に、もっと世界を知って欲しい」

「・・・・・」

「だから・・・・・」


顔を伏せるフリージアに、ユーノは


「僕と、正式に家族になってくれないか?」


優しく、そう囁いた。



「・・・・・」


「そうなったらもちろん、お金は僕が出してあげれるし、僕が君の保護者になるわけだから・・・・まぁ、本当のお父さんになるわけかな?」


まるで告白みたいな状況に、少し照れて上手く言葉をしゃべれないユーノ。


「えと、そうしたら名前にスクライア、ってのがついちゃう訳で・・・・あ、と、そもそも僕と正式に家族になるのが嫌ならそれはそれで・・・・」


「嫌なワケ、ないじゃないですか」


フリージアは、顔を上げユーノを見つめ返す。


「今までずっと一緒にいて、嫌なワケ・・・・・ないじゃないですか」




ただ、何故かその表情は少し悲しそうで。



「・・・・じゃあ・・・・」



しかし、この時のユーノにはソレが分からなくて。




「私も、ユーノさんと・・・・・家族に、なりたい、です」


「・・・・・・そう、か。・・・・よかった・・・・・」





ただ、フリージアが少なくとも自分の提案に喜んでくれたことに胸が一杯で。



・・・・・ユーノは、なにも気づけずにいた。




「・・・でも」

「?」


「・・・・ちゃんとした返事は、明日でもいいですか?」

「・・・え」

「明日・・・・伝えます。私の・・・・・本当に気持ち」

「・・・・・そう、か。うん。じゃあ・・・・・明日、出かけたときに・・・・・返事を、聞こうかな?」

「・・・・・・はぃ」

「・・・・・」

「・・・・・」



少しの間、お互い黙って見つめ合い、



「・・・・今日は、寝ようか」

「・・・はい」


そういって、部屋の明かりを消した。
























そして、次の日の朝。


「・・・・・・?」



目覚ましとともに起きたユーノ。



「・・・・ん・・・・・?」




しかし、




「・・・・・フリージア・・・・?」



昨日、寝るときは隣にいたフリージアの姿はなく、





「・・・・・え・・・・?」







ひとり、ユーノの呟く声が、虚しく部屋に響いた。
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