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ユーノとフリージア その一

これが、ユーノとフリージアシリーズ最終話になります。


最終話だけあって、少し長くなるかもです(-_-;)



なるべく早く、ちょこちょこと更新していきたいと思います!


むかしむかし、あるところに奇跡をあやつる女の子がいました。


女の子は、誰かを幸せにすることができる力を持っていたのです。


人々は、みんな女の子に頭を下げて、自分の幸せを願いました。


そのたびに、女の子はその願い事を叶えてあげました。


人々は女の子に感謝し、女の子を神様としてたたえました。


そう、女の子は、人々にとっての希望そのものだったのです。


女の子は、人々から愛され続けました。









しかし、




悲しいことに、




誰も、




女の子の幸せを、





願う人はいませんでした。






















「・・・・・明日でちょうど一年だね」

「え?」

朝、書庫へと出勤するため、鏡の前で身支度をしているユーノが、同じく鏡の前で髪を結んでいるフリージアにぽつりと言った。


「君と、僕が出会って、だよ」

「・・・・そう、でしたっけ?」

「うん。ほら」

「?」

そういい、ユーノは後ろを振り返り壁にかかっているカレンダーを指差す。

そのカレンダーの次の日付には、大きな赤いペンで「記念日」、と書かれていた。


「ちょっと前から書いてたんだけど・・・・気付かなかった?」

「いぇ~・・・気づいてはいたのですが~」

「・・・・何の記念日かはわからなかった、かな?」

「はぃ~」


「・・・・・そう、か。まぁ、毎日おんなじことばかり繰り返してるからね~・・・・時の流れがあんまり感じられないのも」

「そんなことないです、よ?」

「うん?」

「おんなじような毎日でも、私にとっては大切な一日です。・・・・・おんなじような日なんて、私にはなかったです」



そういい、ユーノに微笑むフリージア。



「・・・・・ありがと」

「いぇ~」

「・・・・で、だ。明日は僕らが出会った記念日ということで・・・・・」

「?」

「・・・・仕事の休みをもらってきたから、明日どこか行こうか?」

「!」


いきなりのユーノの提案に、おどろいたフリージアだったが、


「・・・・はぃ~」


すぐに笑顔になり、後ろからユーノに抱きついた。


「・・・・えへ~」

「・・・・最近忙しくてどこにも行けなかったからさ、それの埋め合わせも兼ねて、ってことで」

「・・・・そ~ゆ~のは言わないほうがいいでしょ~?」

「あれ?そうかな?」

「はぃ~、純粋に、記念日だから、でいいです」

「・・・そっか」

「・・・・はぃ」

そういい、二人で笑い出す。



「・・・じゃ、明日のために今日はがんばりますか~!」

「はぃ~!」







手をつないで、二人は部屋を出る。



いつも通り、書庫へ向かう。


だけど、そんないつものことが、







二人にとって、何よりも大切なものでした。
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