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ユーノとソラ その三

このプログを閉鎖したら次は何しようか迷ってます。・・・・・まあすべての作品を完結できるかすらわからない状態ですけどねー(オイ  ・・・・・嘘です。死んでも三作品すべて完結させます(汗
痛いのはいいの。いずれ治まるから。

つらいのはいいの。いずれ慣れるから。

だけど、さびしいのは嫌。



・・・・・・だから、私は私でいたい。この場所で。

























「・・・・・・・ソラ・・・?」

そこは、いつかみた少女の部屋のはずだった。少し前までは倉庫として使われていて、今ではソラという女の子が居座っているはずの場所。だが、そこはかつてみた可愛らしくも落ち着いた感のあった部屋ではなく、まるで泥棒にでも入られたかのように散らかされていた。

「・・・・ぅ・・・・・・?・・・」

錯乱する家具の中でうめき声をあげていたものが、ユーノの存在に気づく。

「・・・・・誰・・・・よ・・・・・・・?」
「・・・・あ、え?・・・・ソ、ラ?」
「!?」

ユーノが答えたことで、その物体はようやく入ってきたのがユーノだと理解した。

「な、んで・・・・・あんたがここにいるのよ・・・・・・?」
「あ、え・・・・と・・・・・」
「出て行って・・・・!いますぐ・・・・・・!」
「で、でも」
「いいか・・・・・・っがっは・・・・ぁ・・・・・!?」
「ソラ!?」
「が・・・ぁ・・・ああああ・・・ああ・・・・ぁ・・・・ぎ・・・!」

そしてまた起こる叫び声。たまらずユーノは、その叫び声の主に近寄り、倒れている体を抱え込む。

「っ!?」

暗くてよくは見えなかったが、それは確かにソラだった。だが、ソラの服は乱れ、きれいだった髪もかきむしったかのように荒れ、体中に何か引っ掻いたような跡があった。


「・・・・っき、きぃぁあぁああぁあ・・・・・!」
「っ!」

一瞬ソラのその姿に驚いたユーノだが、再びのソラの悲鳴に我を取り戻し、急いで回復呪文をソラにかける。

「・・・・・・っく・・・・・」
「・・・・・なん、で・・・・・」

フィジカルヒールによりようやく治まったソラを、ユーノはただ、抱きしめることしかできなかった。




















「・・・・ありがと」
「・・・ん・・・・」

しばらくして、落ち着きを取り戻したソラをベットに横たわらせ、ユーノはできる範囲で散らかっている部屋を直していた。

「・・・・・聞かないの?」
「え?」
「・・・・・私が、なんでこうなったか」
「・・・・・いいたくない?」
「できれば」
「・・・・そう・・・・・なら別に言わなくてもいいよ」
「・・・いや、やっぱりいわせて」
「・・・そう」
「うん」

ユーノはそういうと、ソラが寝ているベットに腰掛ける。

「・・・・いい?」
「別にいいわよ。・・・・・変なことしないなら」
「しません」
「そう、ならいいわ」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」

数秒の沈黙、そして

「・・・・・記憶が、戻りかけてるのかもしれない」
「・・・・え?」

ソラは、ゆっくりと話し始めた。


「最初、あなたたちと会ったとき、私は何も覚えてなかったでしょ?」
「・・・・あ~・・・・うん、そうだったね」

いきなり箱から劇的な登場をしたソラを思い出し、ユーノは少し苦笑いをする。

「だけど、あの時一回検索魔法したら名前だけは思い出せたでしょ?」
「・・・・うん」
「・・・・・それからなんでか知らないけど、私はここにいさせてもらえるようになって、あんたたちと今まで過ごしてきた」
「・・・・・・・ソラの検索魔法には、僕たちも助かってるよ」
「ありがと」

ユーノの言葉に、少しだけ微笑むソラ。

「・・・・・・一つだけ、わかってきたの」
「何がだい?」
「・・・・私は、検索魔法を使うたび、昔の記憶を思い出せるかもしれないってこと」
「・・・・・へえ、それはいいことじゃないの?」
「・・・・だったらよかったのにね」

そういい、ソラは寝ていた体をゆっくりと起こす。

「・・・・ねえユーノ」
「?」
「記憶喪失って、どんな感じだと思う?」
「へ?・・・・・・う~ん・・・・・・想像つかないけど・・・・・・結構大変そうだよね」
「実はそうでもないわ」
「あれ?」
「確かに自分が何者だったのかがわからないっていうのは、困ることかも知れない。けどね、ただそれだけなのよ」
「・・・・・・・?」
「要は、そんなものなくても生活はできるってこと」
「・・・・・そうかな?」
「少なくとも私はできたわ。・・・・・まあ、最初に見つけてくれたのがあなた達だったっていうのが大きいかもしれないけど」
「・・・・・うん・・・・・」
「・・・・話を戻すわね」

ソラはベットから起き、ユーノの隣に腰掛ける。

「少し前から、検索魔法を使うたびに頭を何かがよぎるの」
「よぎる?」
「そう。・・・・・・最初はただの情報の詰め込みすぎかと思ったけど・・・・・そのうちに検索魔法使ってないときでも何か頭の中に浮かび上がるの」
「・・・・うん・・・・」



-------彼女は語る。



「・・・・・・別にそれだけならよかった。それだけなら、別に何ともないから」



-------痛む頭を、必死で押さえながら。



「・・・・・・だけど、それはただの幻じゃなかった」



-------そんな彼女を、ユーノは黙って見守る。



「・・・・・・ねえ、ユーノ」
「・・・・ん?」
「これから私が言うこと、信じることができる?」




-------それが、彼が彼女にできる最大のこと。




「・・・・当然」
「・・・・・・そう。じゃあ、話すわ」



-------そして、明かされるソラのすべて。










「あなたに、私が見てきたこと、そして、私自身のこと」
















~続く
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