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ユーノとソラ その二

書いててふと思ったんですが、このシリーズって別にユーノが主役?っていうかユーノがメインキャラじゃないといけない理由がないっすね。・・・・・・・・うん、とりあえず書こう(汗
自分の場所を与えられたら、誰だってそこを守りたいでしょ?

だってそうじゃない、その世界しか私は知らないんだから。

だけど、もし、私が私で選らんだ道を歩けるなら。

・・・・・・ないわね、うん。


























「・・・・・休みたい?」
「うん」

無限書庫での業務中、ソラがユーノにお願いする。

「まあ・・・・・もともとソラは司書じゃないし・・・・・」
「二、三日でいいの。・・・・・ちょっと、最近頭が痛くて」
「そうなの?・・・・・知り合いに腕の立つ医者がいるけど、紹介しようか?」
「大丈夫。・・・・・まあ、やばくなったらお願いするかもだけど」
「了解。・・・・・じゃあ、今日はもう自室で休んでてもいいよ」
「そうさせてもらうわ」

ぱっと見はいつもと変わりのないソラ。だが、なんとなくいつもに比べ元気がないようにユーノには見えた。

「・・・・・大丈夫ですよね?」
「・・・ん?」

ソラが自室へと飛んでいく様子を、心配そうに見つめるフリージア。

「・・・・大丈夫だといいけどね」
「はい・・・・」

そんなフリージアの頭を、ユーノはやさしくなでる。

「・・・・・ユーノよ」
「?なんです、コハクさん」
「この資料だがな、司書長室に置いておくぞ」
「?どれです?」
「・・・・・・・・大事な資料だ。・・・・・・お前にとってもな」
「???まあ・・・・・後で見ておきますね」

「司書長ーーーーーー!ちょっと見てほしいんですがーーー!?」
「はいはーい!じゃ、それは置いといてください。後で見ますから」
「・・・・うむ」

慌ただしくユーノを呼ぶ司書に向かっていくユーノを見届けた後、コハクはその場を後にする。

「・・・・・・私では、役者不足だからな」

そんな一言を残して。





















「・・・・・・・・・・・」

嘘を、ついてしまった。・・・・・いや、案外、嘘じゃないけど。

「・・・・・・っ」

頭が、痛む。ズキズキと。まるで、頭の内側を誰かに殴られてるみたい。



「・・・・・・・なんで・・・・・」


なんで今頃になって?別にいいじゃない。私はソラ。検索魔法が得意で、今はユーノにお世話になってて、幸せで、そして・・・・・・











「・・・・・・・機械、人形」




思い出したくない。やめて。別にいいでしょ?だからやめてよ。過去なんていらない。私は今を生きてるの。いやよ。やめて。思い出させないで。怖いの。つらいの。


「・・・・・っ、ぐ、が、・・・ぁあ・・・・?い・・・・ぎゃ・・・・あぁあ・・・・・・・!」


今日も、きっと夢を見る。私の知らない私を見る夢。



「・・・・・・誰なのよ・・・・・・私は・・・・・」











------誰なのよ?

























「・・・・あ」

その日の深夜。自室に戻ってからも仕事をしていたユーノは、ふいにコハクに言われた大切な資料を、読まずに司書長室に置きっぱなしにしてしまったことを思い出した。

「・・・・・どうしたんですか~?」
「・・・・置きっぱなしだ・・・・・」

時刻は深夜一時。おそらく大丈夫ではあろうが、万が一のことを考え、ユーノは急いで無限書庫へと向かおうとする。

「私も~」
「フリージアは寝てなさい。・・・・・っていうか起こしちゃったね、ごめん」

半分寝ぼけながら起き上ろうとするフリージアを、やさしく横たわらせる。

「あぅ」
「おやすみ」

最後に髪をなでて、急いでユーノは無限書庫へと向かった。














「・・・・・・・」

いつも働いている職場。なのに、深夜、誰もいない時間に一人で来ると、そこは何とも言えぬ消失感に襲われる場所でもあった。

「・・・・・静寂、か」

ここには意外とそれがあっているかもしれない、そんな事を思いながら、ユーノは無限書庫を一人飛んでゆく。



「・・・・・・・・・・・・・くぁあ!」

「!?」


静寂が支配するこの空間に、一つの声が生まれる。

「・・・・え?」

それは、語りかける口調でもなく、独り言のようにささやく声でもない。

「・・・・・・・・・・・・だ、誰・・・・・・・?」



「・・・・き・・・・・・ぃ・・・・・あ・・・・・ぁぁあ・・・・・?・・・・」


痛みを押し殺すような、そのような消え入りそうな声。そしてそれは、どこかで聞いたような、そんな気がユーノにはした。



「・・・・・・え・・・・・?」



かすかに聞こえる声のほうを向くと、そこは居候の少女の部屋となっている場所。



「・・・・ソラ・・・・?」


いやな予感が、ユーノを取り巻く。その扉を、開いてはいけない。中を、覗いてはいけない。いろんな考えが、頭をよぎる。



「・・・・・・」


だが、しかし、ユーノは、扉に手をかける。まるで、誰かに操られているように。




そして、そこで彼が見たものは。









「・・・・・・・ソラ・・・・・・?」























~続く。
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