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元司書長が幻想入り 第五話

ユーノが普通に幻想郷の人物と会話してますが、言語は通じるのか?って今更ながら書いてて思いました。

・・・・・まあ、マンガやアニメでよくあることですね。大宇宙の神秘です。

そこは、どこにでもあり、どこでもない場所だった。しいて言うであれば、空間の裂け目。たくさんの目や手、さらには道路標識のようなものまでが空間を支配していた。

「・・・・・紫様」

そんな常識外れの世界に、女の人の声が響く。そして、その声に反応するように「八雲 紫」は目を覚ます。

「・・・・何かしら?」
「なぜ、彼に言わないのですか?」
「何を?」
「ここに連れてきた理由を、です」
「ここって?」
「・・・・・幻想郷以外にどこがありますか」
「ふふ・・・・・怒っちゃいやよ」

さも楽しそうに紫は話す。そんな彼女と会話している少し背の高い女性は、あからさまな溜息をついた。

「・・・・彼にはまず知ってほしいのよ」
「・・・・?」
「ここが、幻想郷がどんな場所であるかを」
「・・・・・」
「だってそうでしょ?」











「自分の世界となるかもしれないんだから。ここ、幻想郷が」























-------似ている。

それが、ユーノが感じた幻想郷の第一印象だった。

ユーノが昨晩泊めさせてもらった「白玉楼」と呼ばれる幽々子の屋敷は、「冥界」と呼ばれる幽霊たちが駐在する場所にあり、現在、ユーノと妖夢は「幽明結界」と呼ばれる幻想郷と冥界を隔てる結界を飛び越え、本当の意味での幻想郷、要はこの世界での「現世」にやってきていた。

「?どうかしましたか?」
「え?」
「あ・・・・・え、と・・・・何か難しそうな顔していたので・・・・」

若干眉間にしわを寄せながら妖夢の後を飛んでいるユーノに、妖夢が尋ねる。

「あ、うん・・・・なんていうか・・・・ついさっきまで自分が幽霊たちの溜まり場・・・・っていうのかな?まあ死んだモノがたどり着く場所にいたんだなあ~・・・って思ってね」
「?はあ」
「・・・・まあなんていうか・・・・・僕の知る限りでは、こうやって生きてるモノと亡くなったモノが一緒に存在することが可能だったなんて知らなかったから」
「ユーノさんの世界では幽霊は存在しなかったんですか?」
「う~ん・・・・・幽霊、に近い概念はあったよ。死んだ後の世界も。だけど、実際に形あるものとして見ることはなかったね。っていうか不可能だった」
「?」
「・・・・・まあ、要はびっくりしたってこと」

白玉楼を出てから色々とこの世界について妖夢から聞いたユーノは、自分が元いた世界で「ありえない」現象が、この幻想郷という世界では「普通」になっていることばかりだということを知った。そして、こうして幻想郷の空を飛んでいると、自分がかつていた世界ととても風景や気候が似ているということにも気付いた。


「・・・・もうすぐ里に着きます」
「里?」
「はい。・・・・・この世界で里といえば、ほとんど人間の里を指しています」
「人間?人間ってことは・・・・・」
「私や幽々子様よりも、ユーノさんに近い種族かと」
「ふ~ん・・・・ってことは妖怪の類はいないんだ?」
「いえ、里の中には妖怪向けの店もありますから、たまに訪れる妖怪もいます」
「へえ~・・・・ってことは妖怪と人間が交友しあえる場所ってこと?」
「そんなとこです」
「ふ~ん・・・・それって結構凄いんじゃない?だって妖怪って普通人間を食べるんでしょ?」
「確かに食べますが・・・・・現在の幻想郷において、妖怪の餌になるのは外来人だけですから」
「はい?」
「要は、ユーノさんみたいに外の世界から来た人間しか食べないってことです」
「・・・・・・・・」
「気を付けてくださいね?」
「・・・・・・善処します」












冥界を離れてからおよそ二時間、丁度お昼になろうかという時に、ユーノと妖夢は人間の里と呼ばれるところに着いた。

「・・・・・文明はあまり発達してないみたいだね」
「え?」
「あぁ、うん、こっちの話」

パッと里の様子を見て、人々の着ている服や、住んでいる家、店頭に並ぶ商品などを見て、自分がいた世界に比べてかなり未開なところだと感じたユーノ。

「はあ・・・・まあ、とりあえず何か食べましょうか。買い物はそれからです」
「・・・・・当然だけど、何かしら得ようと思ったら何かしら等価交換しなきゃだめだよね?」
「それに関しては心配しなくても大丈夫です。費用はすべてこちらで持ちますから」
「・・・・・スミマセン」
「いえ、これは仕方のないことですから」

自分よりも年下(?)の女の子に見える妖夢に、すべて代金を持ってもらうのは、ユーノにとってかなり申し訳ない気分にさせた。













「・・・・・まずは服ですね・・・・・それに下着も・・・・・」

適当に開いていた店で昼食をすましたユーノと妖夢は、さっそくユーノの生活必需品ともいえる買い物に取り掛かっていった」。

「何かユーノさんは必要なモノとかあります?」
「え?・・・・う~ん・・・・・特にないかなあ・・・・」
「遠慮はしないでくださいね?ここで買っておかないと後々不便ですから」
「・・・・・・ありがとう。でも・・・・・う~ん・・・・・」

かつては仕事ばかりしていたユーノにとって、何か必要なものは?と聞かれたところで頭に思いつくものがすぐ出てくるはずもなく、結果として里を回りながら色々見ていくことになった。

「なんていうか・・・・ごめんね?」
「いえ、私も何かしら幽々子様の買い物をしようと思っていましたから」
「・・・・・妖夢さんは普段ここで何を買うの?」
「おもに食糧ですかね。・・・・・それと『さん』付けはしないでください・・・・・何か変な感じがします」
「・・・・じ、じゃあなんて呼べばいいかな?」
「普通に呼び捨てで構いませんよ?」
「そ、それはちょっと・・・・・」

「・・・・妖夢か?なんだか見ないやつを連れてるな」

「うん?」「?」

ユーノと妖夢が会話をしていると、ふいに後ろから女の子の声がした。

「・・・・魔理沙・・・・?」
「・・・・・・・」

ユーノと妖夢が振り向くと、そこには十代半ばほどの女の子がこちらを見て立っていた。金髪のロングヘアーに、白いブラウスのような服の上に黒のサロペットスカートのような服装、そしてなによりも、ユーノの目に着いたのは黒色の先がとがった、まるで魔法使いがかぶっているような大きなとんがり帽子。そして極め付けに自分の身長ほどある大きな箒を持っていた。



         IMG_0001_20090729032841.jpg

(・・・・・魔女?)

その妖夢とさほど変わらないくらいの小さな女の子を見たユーノは、まずそう感じた。

「珍しいな、お前があの死人嬢以外と一緒にいるなんて」
「・・・・それはもしかして幽々子様のことか?」

魔理沙と呼ばれた白黒の格好した女の子のセリフに、腰に掛けてある刀を握りしめる妖夢。

「冗談だぜ。そんなに本気にするなって」
「もう一度言ってみろ。斬る」
「やれやれ・・・・・ところで・・・・」

本気で怒った妖夢の隣で突っ立っているユーノを見て、魔理沙は

「そっちの女の人は誰だ?」
「・・・・・・・・」

いつも通りの第一声を浴びせられるユーノだった。










~少年説明中~










「ふ~ん・・・・・外来人ねえ・・・・」

いまだ睨んでいる妖夢を無視するかのように、魔理沙はユーノをジロジロと眺める。

「で、その外来人がこんなとこで妖夢と何やってんだ?」
「え、え~と・・・・なんていうか・・・・僕の生活品を買いに来た・・・・って感じかな」

いきなりの妖夢とはまた違った感じの女の子の登場に、若干対応の仕方がわからないユーノ。

「ふ~ん・・・・で、何とかなりそうなのか?」
「え?」
「だから、その生活品。ここで足りるのか?」
「・・・・とりあえず見て回ってるところかな。たぶん何とかなると思うけど・・・・・」
「たぶん、ねえ・・・・なあ妖夢」
「?何」
「香霖のとこ連れてってやれよ。あそこのほうが外の世界のモノおいてあるだろ?」
!?あ、あそこは・・・・・」
「?なんだよ」

あからさまに動揺する妖夢。

「だ、だから・・・・その・・・・なんていうか・・・・・」
「なんだ?場所が分からないのか?何なら私が案内してやってもいいぜ?」
「・・・・そうじゃなくて・・・・」
「?」
「・・・・・個人的にあの人は苦手だから・・・・・」
「は?なんだそれ」
「とにかく!!私は行きたくないんです!」
「はあ・・・・・じゃあ私がそいつを連れてってやろうか?」
「え?」

いきなりユーノを指してそんなことを言い出す魔理沙。

「もともとこれから香霖のとこ行くとこだったしな。ついでに連れてってやるよ」
「で、でも・・・・」

そういい、ちらっとユーノのほうを見る妖夢。

「なんだ?私が信用できないのか?」
「どちらかといえばできない」
「おい。・・・・・・・まあ、いいさ。で、どうするんだ?行くのか?行かないのか?」
「・・・・・・」

魔理沙の問いに、妖夢は数秒悩んだ後、

「はあ・・・・・わかりました・・・・・私も行きます・・・・・」
「なんだ、結局行くのか」
「本当は行きたくないけど・・・・・あそこならユーノさんに必要なものがあるかもしれないし」
「え、え?僕なら大丈夫だよ?行きたくないなら行かなくて」
「あーーーーーーうるさいうるさい。行くって決まったんだから、さっさと行くぜ」

そういい、ユーノと妖夢の間を通り抜けてずんずん歩いていく魔理沙。

「・・・・・いいの?」
「・・・・・はい・・・・覚悟は・・・・できました・・・・・」

憂鬱そうに魔理沙の後を追う妖夢を見て、ユーノは

(・・・・・・香霖、だっけ・・・・?・・・・・変な人じゃなきゃいいけど・・・・・)

一人不安な気持ちでいっぱいだった。






















~続く。



ちなみに魔理沙の服装は妖々夢Verです。深い意味はありません。資料がこれしかなかったからですw
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コメント

No title

元司書長新作きた!
そして、こーりんフラグ立った!
さて・・・どんなことになるか・・・

No title

初めまして。東方と大人ユーノが大好きでたまらない私にはご褒美のSSです。
続きを楽しみに待ってます。
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